器官レベルからみるからだ

器官レベルからみるからだ

(book005)

器官レベルからみるからだ:病気は流れのとどこおりである

関山 伸男

  • A5判 並製 158ページ
  • 定価:2,970円(本体 2,700円+税)

器官は、いわば「管」。
その「流れ」と「とどこおり」をイメージせよ。

症状は、病気の何を反映しているのか。
患者の全体像はどうすれば描きだせるのか。
そもそも病気とは何であるのか――。
医師であり看護を深く理解しようとする著者は、「器官レベル」を構造的にイメージして病態をとらえる方法をはじめて体系化しました。

病む人のからだ全体をすばやく把握できる、看護師、医師、学生 必携の驚きのイメージツールです。

「ナイチンゲールは、病む人を観察するにあたってはからだを構成する器官の機能のとどこおり(obstruction)を観察することを説いています。臓器の異常が、所属する器官の機能に影響を与えて、「症状」をつくりだし「病態」をつくりだす過程の定式化を試みました。」(本書「はじめに」より)

著者紹介
関山 伸男(せきやま・のぶお)
医師。札幌医科大学大学院卒業後、同大学内科学助手、講師を経て小樽病院内科医長。この間、4度にわたりサウジアラビア・ジェッダ内視鏡センター指導医として派遣された。手稲ルカ病院副院長を経て、1992年札幌ひばりが丘病院院長・理事長。ナイチンゲールの看護思想に基づく薄井坦子の「科学的看護論」と出会い、同理論を実践する病院構築を試みた。その経緯等を含めて記した『ナイチンゲールのマネジメント考』(共著 日本看護協会出版会)のほか、看護に資する病態把握として器官レベルから病気をみる考え方を「綜合看護」(現代社)に連載。2012年より札幌徳洲会病院消化器内科主任部長。

[目次]
Ⅰ.総論:病態とは管腔壁の異常と流れの障害である

1 病気の構造とは 1)医療の構造 2)医療における2つの視点 3)看護につながる病気のとらえ方 4)からだの構造と視点 5)器官レベルから病態をとらえた看護の実際
2 器官レベルに注目する 1)個体における器官とは 2)器官レベルからとらえるための視点➀役割 ②通過臓器  ③内腔の内容  ➃入口・出口 ⑤調節機構 ⑥防御機構 ⑦管腔壁に生じる異常:➊運動の異常 ➋腫脹 ➌欠損 ➍増殖(腫瘍)

Ⅱ. 各論:器官レベルから病態をとらえる

1.消化器官 2.循環器官 3.呼吸器官 4.泌尿器官 5.生殖器官 6.統合器官  各論のまとめとして:糖尿病を例に

在庫状態 : 在庫あり
¥2,970(税込)
数量